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【人事部アンケート調査レポート】
キャリア研修の実施目的・期待、及び5年後の予測

少子高齢化が進み、誰もが長く働く時代となりつつあり、企業において従業員のキャリア自律を支援する動きが増えてきています。
パーソルキャリアコンサルティングでは、キャリア自律領域の人事サービスについて、人事・人材開発部所属の会社員の方400名を対象としてアンケート調査を実施しました。

 

調査結果概要
➢キャリア研修の実施率は、対象年代が上がるごとに減少し、参加は任意とする比率も高めになる。
➢研修を実施する目的は「自身のキャリアの強み・課題を理解する」が上位。
一方で【50代向け】は「会社からの期待/世の中の変化を理解する」、【60代以上向け】は「行動変容への期待」が1位であり、40 代以下向けと比べて目的の違いがみられる。
➢50代向け・60代以上向けの研修は効果を実感しづらい様子が見受けられる。
➢今後5年の予測は、予算は拡充されていき【30代向け】を中心に若年向けが強化されていくと推察される。

 

本記事では、アンケート調査の結果を一部ご紹介します。
※本記事の最下部に調査レポート全文のダウンロードリンクがあります。

キャリア研修の実施する目的と開始時期

実施する目的(若手向けとミドルシニア向け)

若手向け(新人〜30代)の研修で最も重要とされている目的は「自身のキャリアを自身で考える必要性に気づく」が最多。一方、ミドルシニア(40代〜60代以上)向けの研修では「会社からの期待/世の中の変化を理解する」の重要度が50.3%と高く、年代別にみると60代以上向けの研修では「行動変容への期待」が26.7%と最も高い結果となり、若手とは異なる視点が求められていることが分かります。
またどの年代でも「自身のキャリアの強み・課題を理解する」は高い傾向にあり、新人・若手向けの研修は「離職率の低下」が24.8%とやや高い結果となりました。

キャリア研修の企業規模による開始時期の違い

企業規模別にみると、中小・中堅企業(従業員数100名~1000名の企業)は「3~4年前」が平均40%、「1年未満~2年前」が平均22.8%、大手企業(従業員数1001名以上の企業)は「10年以上前」が37.8%、「3~4年前」が平均30.4%と、中小・中堅企業より大企業のキャリア研修導入が早い傾向にあります。

また年代別で見てみると、特に【新人、若手向け】において、中小・中堅企業の研修導入は「1年未満~2年前」が37.3%と比率が高い一方で、大手企業では「10年以上前」が37.8%で最も高いという点で違いが出ています。

キャリア研修の外部委託状況と委託費用

外部委託状況

外部委託業者への委託状況は「一部の研修を外部委託」が最も多く、特に大手企業では6割半ばを占める結果でした。さらに、中小・中堅企業では「すべての研修を外部委託」が約3割と大手企業よりも多いことが分かります。

キャリア研修一人当たりの委託費用

平均の金額を算出してみると、受講者1人あたりの費用は、【次世代リーダー向け】【管理職向け】が8種類の研修の中で相対的に高めの傾向にあります。

一方で、年代別にみると平均金額は【新人・若手向け】や【60代以上向け】は相対的に低めであり、委託費用2万円未満の回答率は、40代を境に50代から60代にかけて高くなっていく結果でした。

効果実感と課題と取り組みが強化される研修

キャリア研修の種類による効果実感

実施しているキャリア研修でTOP2(「効果が出ている」・「少し効果が出ている」の合計値)が最も多いのは【新人・若手向け】の研修で、73.3%と効果実感が高くでています。

さらに、【次世代リーダー向け】の研修内容についても効果を実感した人のTOP2が67.3%と高く、若年向けの研修が効果実感が高い傾向があります。対して【50代向け】や【60代以上向け】の研修に対する効果実感は、TOP2や「わからない・変わらない」の回答が他の研修と比較して低い傾向にあり、年代が高いほど効果実感が低くなる結果となりました。

キャリア研修の課題

キャリア研修の課題は「人事部内でのリソース不足」が4割強で最多。人的リソースは企業の規模感や属性を問わず、共通の課題として不足を感じていることが伺えます。

中小・中堅企業の一般職では、リソース不足の他に「参加者が少ない」「経営者・部門長の理解が得られない」「参加者の満足度が低い」という回答が続いています。一方、中小・中堅企業の管理職では「研修の予算が少ない」が次に高い回答など、役職や企業規模などによって課題感にばらつきがみられる傾向にあります。

5年以内に取り組み強化が必要だと思う研修

今後取り組み強化が必要だと思う研修は【30代向け】が最も高く【20代向け】【次世代リーダー向け】が続きます。若年向けの研修が引き続き強化されると伺えます。中小・中堅企業は【管理職向け】が全体よりも高め。【50代向け】【60代以上向け】を中心にミドルシニア向けの研修は優先度が低いことが分かりました。

調査概要

■調査名:キャリア研修に関するアンケート調査
■調査手法:Webアンケート
■対象者条件:
・国内に在住する、20〜69歳の男女
・人事や人材開発部所属の会社員
・「キャリア形成に関わる戦略/施策/制度」に運用を含め何等かの形で関与している
・勤務先の従業員数が100名以上(非正規社員・パートアルバイト含む)
■サンプル数:400サンプル
■調査期間:2022年9月7日(水)〜9月12日(月)
■実施主体:パーソルキャリアコンサルティング株式会社

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調査レポート「キャリア研修に関するアンケート調査~実施の目的 / 期待/ 委託費用と5 年後の展望~」

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